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犯罪事例 | 予防情報マガジン
ガスライティングの事例
被害者の社会的信用の喪失や精神状態を悪化させ、自滅したと見せかける様々な手口が実行 されます。この犯罪は被害者を経済的・社会的に抹殺し最終的に自殺に追い込むまで続けられることもあります。
ガスライディングの目的
・社会的な信用や立場を悪くして地域やコミュニティ内から追い出す
・精神的に混乱させ、追い詰めて周囲に精神病者と認識されるよう仕向ける
・周囲から孤立をさせ社会的に抹殺する
・逆上させて犯罪を犯すように仕向ける
・職場や近隣から居場所を失わせる
など、ターゲットになった被害者の状況に応じて、組織的・段階的に実行されます。また、この犯罪には犯罪の認識なく犯人や知り合いに依頼されたり、用意された虚偽のウワサを信じて協力してしまう人たちがいます。
協力者による被害の拡大
協力している人は、
・精神病、悪い人、嫌われている人だ
・過去に~をした人だ(事実を巧みに操作された虚偽)から地域から追い出したい
・虐げたり、動揺させると面白い、楽しい、満足感できる
・やらないと自分の立場が悪くなる
などと言われて協力を求められたり、被害者との過去の関係が断ちたくなるような事実(虚偽)を聞かされ実行します。実行犯たちは被害者の友人や知人、家族や親族との人間関係を巧みに操作するスキルを持っていることがこの犯罪の特徴の一つです。
長い時間をかけて社会的に浸透してきたガスライディングは、現在では多くの人が認識しています。
現在では、多くの人が各地の被害現場やSNS・インターネットを通じて情報に得ることができます。
それでも被害が表面化・事件化されない理由は、組織力のある宗教団体、権力・技術力の高い公的機関の関与にあると指摘されています。
ガスライディングの手口
物理的な犯罪:窃盗・迷惑行為
・自宅や職場の物を盗む、隠す、移動する
・携帯電話・パソコンの設定を変える、ハッキングする
・服のサイズを変える(入れ替える)
・バッグやポーチ、財布の中の物を盗る・入れ替える
・盗聴器・録音機を盗む、一部のデータを消す
・スイカ、パスモ(ICカード)データを消す
情報・心理的な犯罪:詐欺・虐待行為
・出来事、時間、場所などの事実関係を偽り、勘違い・聞き違いと思わせる
・携帯電話・パソコン、デジタル情報を書き換え、削除する
・仕事や大事な相手との連絡、書類を隠し、移動、削除して混乱させたり
タイミングや信用を失わせて人間関係や仕事を悪化させる
・本人の言動を偽り、人格・精神状態がおかしいと周囲に思われるようにする
など、被害を証明し難い犯罪・迷惑行為を繰り返し、周囲や本人を疑心暗鬼にします。
ガスライディングと同時に実行される手口
モビング:偶然を装って実行される迷惑行為
・被害者怒り出す小さな嫌がらせを繰り返す
・客を装ってクレームをつける
・人格・信用を失墜するウワサや悪評を広める
・まわりの人間関係を断ち切り、悪化するトラブルを起こす
ゴジョリンキャンペーン:行動や移動を邪魔する迷惑行為
・車、自転車、自動車の進行方向を横切り妨害する
・歩行中の前に出たり、軽くぶつかるなどして声を上げる。
・通路やトイレに多人数で列をつくり待ち時間長くする
ノイズキャンペーン:行動や移動を邪魔する迷惑行為
・犯人にとって不都合な情報や物を手に取り買おうとすると
側で咳払い、鼻かみ、靴音などを連続してたてる
・自宅の壁や階段の音、掃除や物を動かす音が不自然に多い
・夜中に大声で叫ぶ、言い争い、歌う声が聞こえる
・仕事の面接で重要な話をすると隣のブースで突然人が大声で
話し出す、咳払いを繰り返す、非常ベルが連続して鳴る
・店舗、ビル、通路を通りかかるとブザー、同じアナウンス
が繰り返し流れる
仄めかし
・つけまわして同じ言葉を連続して話しかける
・疎外され、嫌われているような環境や場を仕立て上げる
・監視されていることを繰り返し刷り込む